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2022.07.06
埼玉県教育委員会は6月25日(土)、「令和4年度高校生ものづくりコンテスト(電気工事部門)」をさいたま市北区の埼玉電気会館5階大会議室で開催した。
この大会は、埼玉県電気工事工業組合(沼尻芳治理事長)が競技会場・競技用材料・賞品の提供、審査員として青年部会(赤池忠徳会長以下4名)が参加など、コンテストを全面的に支援しており、今回で18回目となる。
当日の午前10時10分から県立工業高校7校の高校生14名の選手が参加して、コンテスト会場において開会式が行われた。開催にあたり、県内工業高校の先生方で構成された埼玉県工業教育研究会の荻原康之会長(埼玉県立春日部工業高等学校校長)が「本日参加した選手の皆さんが、日頃の学習の成果をこの様な素晴らしい施設において、如何なく発揮出来ますのは埼玉県電気工事工業組合様からのご支援によるものであります。ご協力をいただきました皆様方には、本当にありがとうございます。生徒の皆さんは、ケガの無いよう、安全に作業を進めて日頃の成果を発揮して下さい。」などと挨拶した。続いて、沼尻芳治理事長の代理として出席した加藤宗一副理事長が「本日はコロナ禍の中、無事に大会が開催できますことを心よりお祝い申し上げます。大会の主催者をはじめ、指導に当たられた諸先生方、ご準備に当たられた関係者の方には心より敬意を表します。『ものづくりコンテスト』では、平成16年からご協力をさせていただいておりますが、このような舞台を整えていくサポーターとしての役割は大変大きいものと考えており、今後も高校生の皆さんとの交流の場を設け、電気工事業界に興味を持っていただきたいと思っております。皆様が卒業され、電気工事士の資格を取得された際には、当工組の組合員である地元の電気工事会社もお待ちしておりますので、将来の進路として一考していただければ幸いに存じます。本日参加される選手の方には、今までの努力の成果をいかんなく発揮されることを願っております。」などと挨拶した。
引き続いて、司会者から審査を担当する赤池忠徳審査委員長(青年部会会長)、江野一政審査委員(同相談役理事)、中島直也審査委員(同副会長)、小島昇審査委員(同中央会担当理事)が紹介された。その後、担当教諭から競技上の注意事項の説明があり、競技が開始された。競技内容は、合板パネル上に配線図で示された低圧屋内配線工事を指定された材料と工具を使用して制限時間内(90分)に施工するもので、各選手は、日頃の実習の成果を十分に競い合った。
競技終了後、審査員4名による審査を行い、ケーブル工事、接続、結線、仕上がりの綺麗さなどをチェック、完成タイムを加味して採点し上位4人を決定した。
コンテストの結果は、最優秀賞に三郷工業技術高等学校3年生の豊田晃生さん、優秀賞に熊谷工業高等学校2年生の清水翔太さん、優良賞に三郷工業技術高等学校2年生の川口由紀斗さん、特別賞に春日部工業高等学校3年生の菊池寛大さんが入賞し、加藤副理事長が健闘を称え、入賞者4名に表彰状とメダルを贈呈した。
最後に赤池審査委員長から講評として「本日は先生の教えを十二分に理解し、日頃の学業の成果を発揮できたのではないでしょうか。その中で栄えある最優秀賞に輝いたのは三郷工業技術高等学校の豊田選手でした。本当におめでとうございます。審査作品は、90分という時間を有効に使い、作品を完成させるのがポイントとなっており、効率的な時間の使い方と少しのミスの発生で成績に差がでました。今回作成した自身の作品の出来栄えを、改めて見直し、今後の学業等に活かしていただけたらと思います。」と発表があり、コンテストが終了した。